この映画、ブルース・リーの出世作のリメイク映画化という点もそうだが、
ミシェル・ゴンドリー監督作、『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐ことクリストフ・ヴァルツの出演作という点に関心を持つ方も多いと思う。
その辺をまず先に言ってしまうと、ミシェル・ゴンドリーとは思えない真っ当な作りで、
期待すると肩透かしかもしれないし、クリストフ・ヴァルツ演ずる悪役チャドノフスキーもランダ大佐のようなカリスマ性は皆無の単に悪い奴である。
期待すると肩透かしかもしれないし、クリストフ・ヴァルツ演ずる悪役チャドノフスキーもランダ大佐のようなカリスマ性は皆無の単に悪い奴である。
ただこの辺は最近のアメコミ映画に対するアンチテーゼとしてわざとそう作ったと思える節もある。
金持ちであるがボンクラな主人公、カリスマ性皆無な悪役、正義の為なら人殺しも厭わない。
まさに『ダークナイト』の裏返しではないですか。
これ見た後だと、苦悩しまくるバットマンがバカみたいに思えてきます。
オレは気取り腐ったヤツよりはバカに徹するコイツらを支持します。
蛇足ながら、相棒のカトーが中国人てアメリカ人は東洋人の区別つかんのか‼
と憤る方がいらっしゃるかもしれませんが、戦前の原作コミックでは元々日本人だったのが、日米開戦時に名前そのままで中国人に設定変更、以後テレビも今回の映画もそのまま踏襲という経緯があるので念のため記しておきます。