熟年版『エクスペンダブルズ』なんていわれてるこの作品ですが、それをいったらスライも・・・、というのはおいといて、
モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチも仕事選ばん人だからこの人が?という意外性はあまりというかほとんどない。
ヘレン・ミレンは以外と様になっていて、ジュディ・デンチに何かあったら 次の”M”役は決まりでしょうな。
主要キャスト以外だとブライアン・コックスが美味しい役所になっているのと、あのアーネスト・ボーグナインが出てくるのが重要である。不謹慎ながらスクリーンで彼の姿を見られるのも最後かもと思いましたが、さすがにアクションはないですが、目は死んでませんでした。映画ファンならそれだけでも見に行く価値があります。
キャストが高齢なせいかアクションにキレがなく、その分を展開の早さでごまかしてる感があるのは否めませんが、やはりそれをカバーするのが演技力、特にマルコヴィッチのパラノイアぷりが最高です。「シークレット・サービスは手強いな」てセリフが楽屋落ち(多分)と気づいたのが家に帰ってからというのは不覚でした。
モーガン・フリーマンが今一つだったのは病み上がり後の撮影だったからかもしれませんね。
ブルース・ウィリスはいつも通り、というかいつも以上、現役CIAしばくのに「お前の教官を鍛えたのはオレだ!」とまるでケーシー・ライバックのようで安心して見られます。
悪役のリチャード・ドレイファスとCIAの女上司の使い方が勿体無いような気もしますが、肩肘張らないで気楽に楽しめる映画だと思います。