秋葉原 肉の万世「灼熱ジャングルビアガーデン」 2012 ボンクラ座礁酒場

この記事には2013版があります。
よろしければ御覧ください。

昨今様々な“酒を飲む場所”が多方面で取り上げられるようになったのは良いんですが、どうも渋好みの酒場を好きな人はソッチばかり、オサレな創作なんとか酒場が好きな人はソッチばかりみたいな傾向があるようなんですな。ここ数年前からのカフェブームの「自分に合った」なんつってコーヒーを飲みながら静かにドヤ顔するみたいなのと同様に自意識と強く結びついているっつーことなんでしょう。
そう考えるとこの肉の万世「灼熱ジャングルビアガーデン」のようなコンセプトが天然に“バカ”っていう店はどう仕分けたら良いんでしょうか。コンセプトがガチガチの店(あるいは狙って“バカ”な店)では良く店側と客側のドヤ顔合戦ってのがあったりするわけですが、このジャングルビアガーデンは店側がドヤ顔なのはドヤ顔なんですが、ザリガニのことしか頭にないような小学生のごとく軽やかにヨコチンしつつなので、客側は「出てる!出てるよー!」とドリフ大爆笑もしもコーナーのいかりやばりにツッコまなくてはならないという。このだめだこりゃ感ってのは本当に駄目とは違うんで難しいんだけど、要するに何か言いたいのかというと所詮は食道楽・飲み道楽でやってんだから楽しければいいじゃん!と。てなわけで(何が?)、去年こんなだったジャングルビアガーデンへの再訪記となりますです、はい。
浅草・吾妻橋
毎度おなじみのように仕事オワリに秋葉原に直行。CUE氏とは何時も適当な場所で落ち合うのだが、今日は珍しくJR秋葉原駅前出口という非常にベタな場所。というのも今回はゲスト参加者がいるのである。と言っても仕事的な打ち合わせみたいなもんがあるんで色々一緒に済ませてしまおうという毎度おなじみなルーズな流れだったりして。というか天然“バカ”がコンセプトな(なのか?)店で打ち合わせするなよ。CUE氏は秋葉原に来る前に浅草辺りをウロウロしていたそうで、その話を聞きつつゲストを待つ。
吾妻橋たもとからのスカイツリー
さて、当サイトライター陣および近しい人達は何かの宿業なのかイマイチよく分からないままにスッポンポン屋根の上で寒風に吹き曝されているような生き方を何故かしちゃってるような人ばっかりなんだけど、今回のゲスト様もご同様であり、そういう意味では自意識モードで酒を飲むってことに特にこだわりは無いと思われるので、まぁコンセプトが“バカ”な店でも問題ないっつーわけだ。
んな感じでやってきたゲストは色々あって現在足にボルトが入っておりヒョコヒョコと歩いているような状態だったり。治癒的な意味でも肉はガシガシ食ったほうが良いんだろうと、その後の酒池肉林(文字通りの“肉”なんだけど)が肉体に与える増量的な悪影響をなるべくポジティブに考えるように誤魔化しつつ店へとゆるゆると向かう。

確か前回のビアガーデン訪問は夏休み前だったと思うが、だもんで余り家族連れの姿なんかは見なかったが、今回は万世ビルに入るとチラホラとそういう方々が居て何時もとは違い若干アットホームな雰囲気が漂っている。というか万世は本来そういうトコロなんだけどね。何時も変な視点で取り上げちゃってスミマセン。ビアガーデンへ向かうエレベーターへも他の階へ向かう初老夫婦とご同乗となり、前回ほどの緊張感は無い。相変わらずのブルースブラザーズよろしくのイージーリスニングは流れててフラットな気分になりやがるし。
肉の万世・灼熱ジャングルビアガーデン
目的の8階でスラリと開いたエレベーターのドアを降りると、バカっぽい装飾変わってねえええ。いや待てよ、ちょっと変わってる。というか変わっている以前に入口フロアに空気清浄機が複数台(何故か5~6台あった)置いてあるのはなんなんだ?ジャングルモードみたいのがある空気清浄機無いよな。それと何か室内の赤さが減ったなと思ったら“万”提灯が減ってるんだな。提灯自体も赤いのじゃなくなったようだし。代わりにビニール製の観葉植物(ツタ系)によるやっすいジャングル演出が過剰になっており“天然”っぽさは微妙に度数を上げている。なんか前より観葉植物も多くね?シーズン過ぎた海の家みたいに若干わびしげになったのがまた良い。
ジャングルビアガーデン・中央通り方面の眺め
ビアガーデン内に入るとウホウホウホみたいなジャングル音も相変わらずなんだけど、前回と違いそれなりに客が入ってやがるのでそっちの方がうるさくてイマイチジャングル音が聞こえてこない。どうせなんだから客が会話できないくらいの大音量で流してもらいたいもんである。CUE氏がどこで売ってんだよ、みたいな発言があったりしたが、確かにそのとおりだ。ジャンルなんになるんだろう。ワールドミュージックコーナーとかに置かれていたらヤだな。
ジャングルビアガーデン・メニュー
席に着くと店員さんがメニューとともに突き出し(サービス)のポップコーンを持ってくる。去年のツマミ2点よりしょぼくなってるんだが、ポップコーンというチョイスが正しくチープな方向なので許す。メニューを見ると何故か品物のネーミングセンスがファンシースイーツ屋みたいになっており、でも実際並んでいるのは肉肉肉ってあたりで、なんだかドラッグ・クイーンのみたいだなと映画『プリシラ』を思い出したりしてしまう。「沖縄からの特別ゲスト」にミミガーってのは沖縄的にもどうなんだ。
まず頼むのは当然のように怒涛のビックソーセージマウンテンだ。三人でもどうにもならないと思うんだが、熱湯を前に殿やめてくださいとか言いながら服を脱ぎ出しているタケシ軍団のようにお約束として受けねばならんのである。その他、唐揚げ、ポテトフライ、万カツサンドなど王道の辺りを。アブラを取り過ぎだろ。
ジャングルビアガーデン・唐揚げ
と、頼んでビールがすぐ来たのでとりあえず乾杯。続けて唐揚げやフライドポテトが手早く来たのでグイグイと飲み進めて行く。こないだの某店みたいに揚げ過ぎではありません。
ジャングルビアガーデン・フライドポテト
二杯目は自分で次に行くというスタイルは変わっておらず、中央の激安キャプテンスタッグゾーンは健在である。と、そのキャプテンスタッグ的なで言うとどうも今回の客層はどうもソッチ寄りな気がする。上で海の家っつったけど、実際そんな感じ。夏休みだからだろうか。前回は近所の印刷所や工場から来たようなオッサンばっかりだったんだけどね。
ジャングルビアガーデン・泡ビール
ソーセージマウンテンもやって来たところで一杯目が飲み終わったのでキャプテンスタッグゾーンに補給に行ってみたんだが、どうも去年よりもビール注ぎが下手になってしまったらしく怪人カニバブラーにでもやられてしまったかのように泡だらけになってしまった。うーむ、店の天然バカモードに呑まれているのであろうか。ゲストが次注いで来るよと言うのでそうしてもらうことにする。
ジャングルビアガーデン・コンセント
なお、キャプテンスタックゾーンの作りはくるくる回る蝶のおもちゃは無くなっていたが(多分ぶっ壊れたんだろう)、コンセントが客の目線辺りに丸出しになっていたりと相変わらず正しくユルイてよろしい。
ジャングルビアガーデン・ビックソーセージマウンテン
しっかし、ソーセージマウンテン改めて見るとやっぱりデカイな。というか前もそうだったけど周りで頼んでいるグループは居ない。万世に何を期待して来ているんだっつーの。肉を極めてこその万世なんじゃないのなんて思っちゃうが、映画における全盛時の三國連太郎や山田五十鈴のようなテーブルを完全に支配しちゃう感は浅い辺りでの親睦飲みには使いづらいかもしれん。その使いづらさが良いと思うんだけど。
ジャングルビアガーデン・スペアリブ
肉・ビールの連打であっという間に腹が苦しくなって来たところで、CUE氏がトドメとしてスペアリブを追加注文。食えんのかと言いながらやってきたそれは以外にも甘め味付け。なんかかかってるソースがシロップっぽいんだがメープルシロップだろうか。単品としてはアリかもしれんが、ビールのツマミと考えるともうちょい塩気が欲しいところだ。
ジャングルビアガーデン・万カツサンド
ということでシメとして名物万カツをツマむ。流石に他のカツサンドとはグレードが違う。しかし、さすがにもう入らんわい。ちょうど店員が来てラストオーダーですって言われちゃったので(平日は22:00、土日21:00とチト早い)オアイソ。結局食ってばかりで仕事的な打ち合わせも中途半端になっちゃったんでファミレス的なところで甘いもんでもという話に(まだ食うのかよ)。
ジャングルビアガーデン・万世橋方面の眺め
と、帰る前に去年は客が入ってて見れなかった万世橋側のマドから旧万世橋駅ホームを覗いてみる。やっぱりしっかりとカブリツキで見えるんだな。というか鉄オタ的にも貴重なアングルだと思うんでここに来ればいいと思うよ。貸し切るのは流石に難しいし。
秋葉原・夜の中央通り
というわけで以上となるわけだけど大体去年と変わっておりません。ただ客層含めなんか去年よりユルイ感じになっており、入りやすくなってるかもしれない。始めに言ったように狙ってバカな店は結構あるかと思いますが、これだけ料理もちゃんとしてて天然にバカなテイスト満載な店はナカナカないと思います(褒めてます)ので秋葉原に飲みの御用がある場合は是非。だた、行ってみようかな~という方、営業は9月7日(金)までとそろそろ終わっちゃいますのでご注意あれ。

撮影協力:CUE氏

秋葉原 肉の万世「灼熱ジャングルビアガーデン」
東京都千代田区神田須田町2-21 8階ティアラホール
電話:03-3251-0291
平日:17:00~21:00(最終入場時間)
土日:17:00~20:00(最終入場時間)
期間:2012年9月7日まで

東京都千代田区神田須田町2丁目21

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