東京都現代美術館 「館長 庵野秀明 特撮博物館」レポート

評判になっている特撮博物館のレポートなわけですが、すでに始まってから1ヶ月以上経ってまして今更かよと自分でも思ったりするんですが、まぁそれなりに役に立つ情報も出せそうなのでカタチにしてみることにしました。なお、内容に関するレポは他にいくらでもあるかと思いますのでその辺りには余り触れませんのでご注意を。

というわけで、東京都現代美術館なんですが問題となるのが場所です。微妙にというか結構最寄り駅から遠いんですな。一番近い半蔵門線「清澄白河駅」(B2出口)からは大体10分。大江戸線「清澄白河駅」(A3出口)からは13~14分。東西線「木場駅」(3番出口)からは15分以上。
と、今の時期だと炎天下の中テクテクと歩くことになるわけでそれなりの覚悟が必要です。しかも江東区ってペロンとした街並みなんであんまし日陰が無いんですよね。女性の場合は日傘、男性の場合は帽子かなんか持っていった方が良いかもしれません。また、ペットボトル等水分補給できるものも。見る前にいかに体力を消費しないかってのが後々効いてきますのでこの辺は気をつけましょう。うーん、キツそうだなとお思いの方はバスを利用するのも良いでしょう。東京駅からだと時間かかりますけど楽で良いかと。下のURL、東京駅北口の東20の錦糸町駅前(現代美術館前経由)行きに乗れば美術館の目の前で降りることができます。
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/noriba/tokyo.html
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美術館入り口に着くとドーンと特撮博物館のパネルが。その前で記念撮影をする父子の横でこちらもパネルを写真を撮ろうと終わるのを待っていると、パネルの前に立つ子供よりも撮ってるオヤジの方のテンションが高すぎてちょっと怖い。まぁ特撮ってのはそういうもんです。
東京都美術館前・特撮博物館パネル
入場となるわけですが、その前に休憩を取った方が良いでしょう。入り口から奥に進んで行くとオサレ椅子があります。また、トイレは必ず済ましておくこと。展示ルートのど真ん中で辺りまでトイレはありません。展示内容がかなりのボリュームなので、ちゃんと見ようとするとエライ時間がかかります。ちなみに自分は午後1時半に入場して退場は5時でした。きっちり見て行くと大体こんな感じで、か~なり疲れます。途中ちょこちょこと椅子はあるんですが、大概疲れ果てた家族連れが占領してますので殆ど立ちんぼと言っていいでしょう(ムービーを見る箇所ではうまくすると座れるんですが)。
特撮博物館・チラシ
混雑している場合は入場規制も行われるようなのでその点も注意しましょう。恐らく夏休み期間中は規制も多くなるかと思います。出来ればチケットは事前に購入しておくことをオススメします(チケットの購入に関しては以下をご覧ください。https://www.ntv.co.jp/tokusatsu/ticket.html)。そうそう、入り口なんかに置いてある配布物は貰って帰った方がイイですよ。
特撮博物館・入口パネル
自分もガキの頃は特撮映画なんかの設定本を山ほど読んだクチなので「ああ、これを毒蝮三太夫が~」ってな具合に非常に楽しめたんですが、この辺は上記したように他サイトを見ていただくか、来てのお楽しみということにしまして(まぁ正直撮影禁止なんでね)、来ていた客層がどんなもんだったかをレポすることにしましょう。まぁ(目立つのを)大雑把に分けると以下の4つですか。

○ライトオタク
10代から20代。当然ながら特撮直撃世代ではないので色々な作品での元ネタを見に来たという感じ。なので展示物に付けられた庵野秀明の解説を熱心に読んでいる。リア充臭いサークルノリでの複数名多し。しかし、(仲間内の)誰かが来たいって言ったからみたいな無理して来ちゃったような男子・女子も多く、明るく会話をしているものの仲間が見ていないトコロでは見事にツマンなそうな顔をしていたりしてナカナカ微笑ましいです。

○特撮マニア
30代後半から40代、50代辺り。装備は万全であり、リックサックにキャップが標準装備で、さらに水筒持参の人も居たりして。それ以上の何だかよくわからない荷物を大量に背負う人も居ります。大概がゆっくり見るためなのかソロ行動なんですが、時たま数人のグループもおり、展示物の前でオレ知識の出し合いをして退かないので迷惑千万。まぁソロ行動型もうるさくは無いんですが特定の展示物の前で動かなくなったり、裏側まで覗こうとしてキテレツなスタイルで鑑賞してたりして中々アレだったりします。お約束のように一人でブツブツ言っている人もチラホラ。ハゲ。

○ライトサブカル
大体20代ですかね。服装がややトンガッてるので一目瞭然。そのトンガリ具合でサブカル度数が分かったりします。見ていても恥ずかしくないアニメとしてのエヴァンゲリオン経由であり、ステータスアップの為の教養を摂取しに来たといったトコロですか。なので余り特撮自体には興味が無さそう。カップル多し。どちらもサブカルというのは珍しいようで、どっちかの付き合いできているのが大半ですかね。こちらも無理して来ている方は(サブカルの)相方が見ていないトコロでは死んだような顔をしていたりします。死ねばいいのに。というか死ね。

○ファミリー
お父さんが好きで来ちゃったのがバレバレだったりするわけですが、子供は楽しんでいるのと泣きわめいているのと極端だったりします。ちっちゃ過ぎる女の子なんかは巨神兵怖がっちゃったりして楽しめてない子が多く流石にキビしいんじゃないかと思ったりしました。何れの場合もお母さんは大映ドラマの不良のようなヤサグレた顔をしていて、終盤辺りでは疲れ果てテレビから出てきて真田広之を呪い殺しそうな顔に変化していました。

といったところでしょうか。まぁこれだけじゃなんなんで内容に関する部分で個人的に面白いなと思ったトコロを一つだけ上げますと展示物が「個人蔵」ばっかりって辺りでしょうか。この手の特撮プロップがイカに大事にされてない(なかった)か、イカに盗難が多かったかという特撮界的暗部がアカラサマな部分なので是非チェックしてみてください。あと、出来れば入場時に受付で音声ガイドを借りたほうがベターかもしれません。ナレーションは清川元夢氏で内容充実しまくりです。
特撮博物館 ミニチュアステージ その1
特撮博物館 ミニチュアステージ その2
特撮博物館 ミニチュアステージ その3
ぐるっと見て回った最後に撮影ポイントが二つあります(なのでカメラは持参した方が吉)。まずは10メートル四方サイズのミニチュアステージ。周りからの撮影だけではなく、ステージの中に入っての撮影もできるんですが、順番に並んでとなりますのでチキンと並べるだけの体力を取っておきましょう。最後なんで結構人が溜まってますしね。
特撮博物館・東京タワー01
特撮博物館 東京タワー02
順番を待ち奥に進んでいくと破壊された東京タワーのミニチュアを間近に見ることができます。その前で親子がニコやかに記念撮影ってのも妙なもんです。
特撮博物館・立体的遠近法ミニチュア その1
特撮博物館・立体的遠近法ミニチュア その2
もう一つの撮影ポイントは上映している『巨神兵東京に現わる』の特殊効果が体験できるミニチュア。セットの中に入って撮影すれば(このため相方が必要)自分が巨神兵にっつーわけです。こちらは撮影者とセットの中に入る人間が交代したり、怪獣よろしく面白い絵が撮りたいって人も居たりするので結構長く並ぶことになります。
並んでいる時に前に見覚えのある人が居るなぁと思ったら、暑い日なのに指貫革手袋を しているのが見えたので、あぁ京極夏彦先生だと。雰囲気はそのままで、お太りになられたのでちょっとオバチャンっぽくなったというか。スタッフ御一行と一緒に楽しそうに撮影してました。
特撮博物館・パンフ
んな感じでオワリとなり、残りは物販があるわけですが、正直疲れ果てていたのでパンフだけ買って帰りました。値段は2700円。高いなぁとお思いかもしれませんが、2冊セットですし内容とボリューム考えると全然安いです。ただ、問題は重いってことで、女性なんかは持って帰るの結構大変かもしれません。
特撮博物館・カプセルトイ
グッツはスルーしたのもの帰りにトイレに寄ったら海洋堂の手がけたカプセルトイのガチャガチャがあったので一回だけやってみました(500円)。出てきたのは榎木ともひで氏が造形担当のナカナカ躍動感のあるビーム発射時の巨神兵。こりゃあはけるだろうなぁと思ったらヤッパリ結構人気なようで両替機がフル稼働で何か調子悪くなってました。

というわけで以上となるんですが、流石に帰りはグッタリして後の銀座での用事の時間も迫っていたんで数年ぶりに(自分から)タクシーに乗ってしまったり。庵野秀明方面または巨神兵方面、というかその辺の世代の方は楽しみつつサックリと進んでいくことが出来ると思うので大丈夫なんでしょうが、特撮がお好きな方や直撃世代の方は体力勝負になるかと思われますのでご注意を。まぁそれだけ内容が濃厚で、来なきゃ損ってことです。個人蔵が多いってのも触れましたが、恐らくこんだけ特撮プロップが集まることはもう無いんじゃないでしょうか。
10月までやってますんで個人的にはちょっとでも涼しくなってから行ったほうがいいんじゃないかなぁと思いますが(現在夏休みですし)、好きな人は9月に入ってから平日休みを取って行くのが一番良いかもしれません。自分も時間作ってもう一回行こうかなぁ。

館長 庵野秀明 特撮博物館
開催期間:7/10[火]~10/8[月・祝] ※月曜休館
(ただし、7/16、8/13・20、9/17・24、10/1・8は開館。7/17、9/18は休館)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F・1F

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